ペットロスはペットの死のずいぶん後から起きることもあります。

大切なペットを失った時のことなんて考えたくもありません。

 

しかしペットと幸せな時間を過ごしている以上、
必ずしも誰もが通らなくてはならない時間とも言えます。
ペットが元気な時間を過ごしている時は、
とても無邪気で毛並みも艶々していて食欲もあります。

 

人間はそんな時間がずっと続くような気がしているのかもしれません。

 

病気や事故、老衰であっても人間よりずっと寿命が短いペット達
を失うのはとても辛いです。

 

しかし、大切なペット達を失ったからと言ってすぐに泣ける人
ばかりではないのも現実です。

 

ペット達も今の医療の進歩により治療をしながら長く生きる事も出来ます。

 

年を取ったペット達を人間が介護をするという事も今では珍しくありません。

 

そんな治療や介護が長く続くと私達の心にも少しずつ変化が生まれてきます。

 

最初の頃は、そんなペットの状態がとても心配という気持ちから、
介護などに慣れてきて不安が少しずつ日常に変化していく事もあります。

 

そんな時、ペットが亡くなってしまったら。

 

治療や介護の時間で心の準備が少なからず出来ていたはずなのに
悲しみはそれ以上に襲ってきて、気付いたらペットロス
になっていたという事もあると思います。

 

後から喪失感に気づいて起こるペットロスもあります

 

しかし、失った直後は人間の家族を失った時の
ように意外としっかりしていて、自分でも「大丈夫かも」と思う事があります。

 

 

悲しんでいる家族を励ましたり、でも実はそんな人こそ
悲しみは心の奥深い所にあるのかもしれません。

 

また、頭では亡くなった事は理解できていても、感情的には
自分の中でペットの死を認めたくないという心理状態
に陥る場合もあります。

 

じわじわと襲われる悲しみにペットロスになってしまった。
後からくる悲しみには拒む事は難しいのかも知れません。
思い出すら辛く感じてしまう事もあるからです。

 

しかし、後から来るものには「悲しみ」だけではな
く「触れた感触」「匂い」、何よりも過ごした
「時間の長さ」も付いてきます。

 

少しずつ、ほんの少しだけ後ろからくる悲しみが
今までペットと一緒に
過ごした日々に包まれるようにと願います。

 

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